トレーニングの順序を考えた事がありますか?
トレーニングの順序を考えてやらずともある程度は速くなっていきますが順序立ててトレーニングをした方が効率が良いです
私も以前はトレーニングの順序を考えたことなく適当(順番が適当なだけでトレーニングの目的は明確にしていました)に決めていましたが、現在は順序立ててトレーニングする効果を実感してます
このページの記事を読んで「トレーニングの順序」についての理解が深まり、効率の良いトレーニングができるようになればと思います
「トレーニングの順序」を詳しく知りたい方はぜひご覧ください
トレーニングの順序とは
トレーニングの順序とは色々な種類のトレーニングを順序立てて実施することです
簡単に言うと基礎から始めて応用を実施するイメージです
例えば算数の場合、四則演算といった基礎から始まり、分数、小数、一次方程式など徐々に難しい応用を学んでいきます。この時、基礎の四則演算ができないと応用問題は解けません
これと同じようにランニングトレーニングにおいても基礎(他のトレーニングをするために必要な能力)を鍛えて次のトレーニングに移った方が効率的です
算数とは違っていきなり応用(普段実施していないトレーニングなど)は実施可能ですが、目的を果たせる(鍛えたい能力が鍛えられない)トレーニングができなかったり、ケガのリスクが高くなるなど非効率です
このためトレーニングを順序立てて実施することは大切です
トレーニングの順序の効果
トレーニングの質が向上します
トレーニングの質の向上とはトレーニングによって鍛えたい能力に十分な刺激が与えられることです
例えば1000m×5本のインターバルでVO2maxを鍛えたいとします
この時インターバルを実施する前にスピードを出すトレーニングをしていないと、VO2maxに到達するスピードを出せなかったり、スピードを出すためにもがいてしまってフォームが崩れたり、慣れないスピードを出してケガをするなどといったことでVO2maxが十分に鍛えられません
ただ苦しい思いをしただけのトレーニングになり何も収穫はないということなります
このためインターバルを実施する前にはスピードを出せるような身体に鍛えておくことが必要となります
このように鍛えたい能力に対するトレーニングをする前に別のトレーニングを先に実施することによってトレーニングの質を向上させることができます
これがトレーニングの順序の効果です
具体的なトレーニングの順序
上記の順番で実施していきましょう
有酸素性能力を鍛える
ジョグを行いトレーニングの土台を作ります
有酸素性運動能力と脚力を鍛えてトレーニングに耐えられる身体を作ります
有酸素性運動能力が鍛えられると回復力が向上するためより多くのトレーニングが可能になります
脚力を鍛えることによってケガのリスクを減らすことができます
ジョグの詳細な効果やトレーニング方法は別記事で紹介します
スピードを出せる身体をつくる
ジョグでトレーニングの土台を鍛えたら、次はスピードを出せる身体を作ります
ここでいうスピードはインターバルのようなスピードではなく、絶対スピードです
まずはスピードを出すために必要な筋力と脚可動域を向上させます
これはヒルトレーニングで鍛えることができます
ヒルトレーニングの具体的なトレーニング方法は別記事で紹介します
次にレペティションでスピードトレーニングを行います
これでスピードが出せる身体が完成します
レペティションの具体的なトレーニング方法は別記事で紹介します
VO2maxを向上させる
VO2maxで走れるスピードを向上させるためにインターバルを行います
インターバル前にスピードを出せる身体を作ったためインターバルレベルのスピードは十分に出せるようになっています
インターバルの具体的なトレーニング方法は別記事で紹介します
LTを向上させる
LTで走れるスピードを向上させるためにLT走を行います
インターバルでVO2maxで走れるスピードを向上したためLTペースに余裕が出てLT走をこなせるようになっていると思います
LT走の具体的なトレーニング方法は別記事で紹介します
トレーニングのポイント
トレーニングを順序通り行う場合はメインとサブのトレーニングがあります
ジョグからレペティションに移っても、レペティション(メイン)のトレーニング以外はジョグ(サブ)を実施します
そしてレペティションからインターバルに移ってもレペティションを時々組み込みます
こうして獲得した力を落とさないようにします
「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」には下記のように解説があります
トレーニング計画のパターンはEランニングからRトレーニングに移行しIトレーニングを経てTトレーニングに至る
EランニングからRトレーニングに移ってもEランニングは引き続き行う。そしてRトレーニングからIトレーニングに移ってもRトレーニングを時おり組み込んで1つ前のRトレーニングで得た力を落とさないようにしている
つまり各フェーズにはメインタイプとサブタイプのトレーニングがあり、サブタイプのトレーニングは前のフェーズで得たものを維持するために行う
ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第4版P138
多くの方は目標レースに向けてトレーニングを組み立てて実施していくと思います。そのレースが終わった後はどうするか?
まずは休息を入れて身体を休ませましょう
そしてトレーニングを開始したら最初に戻って有酸素性能力を鍛えるところから始めます
前回のトレーニングが順調であれば、ジョグの余裕度が大きくなっていたり、同じ感覚でもペースが速くなっていて走力がついたことが実感できるでしょう(その前のレースでも結果が出ていると思いますが)
目標達成に向けてこのサイクルを繰り返していきましょう
まとめ:トレーニングを順序立てて効率良く走力を向上させましょう
トレーニングを順序立てて行うことにより各トレーニングの質が向上します
これによって効率よく走力が向上させることができますのでぜひ取り入れていきましょう
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